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ワクチン不足で問われる倫理観
アメリカでは新型インフルエンザ(H1N1型)ウイルスのワクチン不足のせいで、ワクチン接種の優先順... アメリカでは新型インフルエンザ(H1N1型)ウイルスのワクチン不足のせいで、ワクチン接種の優先順位をめぐる倫理的・感情的な議論が巻き起こっている。 米疾病対策センター(CDC)は7月、妊娠中の女性や医療関係者、25歳未満の若者、ぜんそくや糖尿病など基礎疾患のある人を優先するよう勧告した。 しかし現場で混乱が起きているのは明らかだ。病院には長蛇の列ができ、ワクチンは在庫切れ。一方で優先リストに入っていないのに接種を受けている人もいる。 首都ワシントン在住の母親たちが利用するオンライン掲示板では、「優先接種対象者ではないがバージニア州の病院でワクチン接種を受けた」という、ある母親の書き込みをきっかけに大論争が展開された。 掲示板には、この母親を「利己主義者」「最低だ」「汚い」と非難する書き込みや、そのような身勝手なことをする人には「いずれ報いが訪れる」とする警告文が投稿された。 一方で問題の母