日露戦なかりせば - Mozuの囀

もうひとつの日露戦争 新発見・バルチック艦隊提督の手紙から (朝日選書) 著者：コンスタンチン・サルキソフ 販売元：朝日新聞出版 Amazon.co.jpで詳細を確認する ここしばらくまとまった時間がとれなくてTwitter（右側にリンクあり）でのつぶやきにとどめていましたが、三日坊主の性格を矯正すべく軽めの内容で更新しておきます。 以前コメント欄で勧められたサルキソフ氏の『もうひとつの日露戦争』を読みました。この戦争に関しては最近では、文化史的、メディア史的な研究の他、「最初の総力戦」とか「第零次世界戦争」とかいったやや大仰なキャッチフレーズの下にグローバルな視座から新たな照明を当てようとする試みがなされているようですが、本書はあまりけれん味なくバルチック艦隊提督の私信を中心に当時のロシア側の事情を明らかにしています。私はこういう着実な仕事が好きです。戦争の語りというのは一般にそういうも

[bb95]

日露戦後の両国の蜜月を思えば，ロシアにとって，日露諒解が果たせなかったのは残念だろうと思う。

[mahal]

恐らく、本朝明治期の国家幹部に「日露戦争の回避可能性」を提示したら「なら、シベリア鉄道なんか引くなよ」の一言で門前払いを喰らう予感がするが、そういう地政学的観点が本書にどの程度あったのかは気になる。

[Baatarism]

ロジェストヴェンスキーは対馬に艦隊を連れて行っただけでも大提督だったんでしょうねえ。