『東本京史「トラちゃん文庫」難波侠客伝：忖度』

東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう！ 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… 他人の心中をおしはかること、相手の心を推察するなどに使われる。 懐かしい高倉健主演の「網走番外地」の主題歌の中に、 「酒ひけ」「酒暮れて」（刑務所暮らしの受刑者が歌ったヤクザの隠語で、酒を飲め、一日中酒を飲んでの意味） ７０年代以降民放連は反社会的勢力を助長すると自主規制していた。 この小説はフィクションです、実在とは関係ありません。 「忖度 （そんたく）」 ２ 「ホンマそうですな、 綺麗なお着物（べべ）着た客ばっかりですな、 汚れの作業着は一人も居てませんがな」 「そうなんや、時代が変わった言うたらそれまでやけど、 汚れが稼げんようになったんや。 どこの飲み屋でも、気前よう持ち金全部飲んでハイ

[higashimoto28]

汚れが……