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その見知らぬ女は家の前に倒れていた。
その見知らぬ女は家の前に倒れていた。救急車を呼ぼうと慌てる僕を遮って女は言った。 「お願いします…... その見知らぬ女は家の前に倒れていた。救急車を呼ぼうと慌てる僕を遮って女は言った。 「お願いします…誰も呼ばないで…少し…休ませて…」 躊躇したが、こんなやせ細った悲しい目をした女が物騒な事を起こす訳がないと考え、僕は女を部屋へ入れた。 とたんに女は安堵したのかすやすやと寝息をたて始めた。僕のベッドで。 少しやつれてはいるものの、怪我も熱もないようだ。何か事情があるのだろう。一晩くらいはゆっくり休ませてやろう。 翌日、僕は生まれて初めてお粥を作った。彼女は一口それを口にした。 さらに翌日は二口、その翌日はお茶碗一杯分を平らげて僕を喜ばせてくれた。 しばらくすると、やせていた頬がふっくらと赤み帯び、微笑むと「えくぼ」が出ることもわかった。 僕たちは互いに微笑み、求めあい、愛しあった。 しかし彼女は頑なに自分の事を語ろうとはしなかった。名前だけでも教えて欲しいという僕の願いすら叶えられない。 何