「死刑廃止の信念変わらぬ」で「死刑執行」とは

どうも千葉景子法務大臣の様子がおかしい。当選が確実視されていた参議院選挙で落選し、長期にわたる「続投」に批判が高まる中で、これまで拒否してきた「死刑執行命令」ににわかに傾斜したのではないかという観測を、千葉大臣自身は否定している。ただ、15年にわたって歴代法務大臣と法務省刑事局のやりとりを見てきている私からすれば、いくつかの情報を総合して次のような推測をせざるをえない。人事異動を直前にした法務省幹部との間で「死刑廃止のための死刑執行」という「特異な論理」を構築し、肥大化させていったというシナリオだ。最新のニュースを見てみよう。 〔「読売新聞」より引用開始〕 死刑の刑場、８月中に公開…千葉法相が表明 千葉法相は３０日の閣議後記者会見で、８月中に東京拘置所（東京都葛飾区）の刑場を報道陣に公開し、死刑制度の存廃を含めたあり方を研究する勉強会も同月中に発足させる方針を明らかにした。 千葉法相は、刑

[tokyocat]

　《それは、ずばり言って市民・国民参加の「死刑執行」という姿だ。》

[I11]

法務省サイトに"仮想死刑執行ボタン"を設置して"みんなで死刑執行に参加しようキャンペーン"まで法務官僚は構想しているだろう。それは悪夢だが、だからこそ国民を説得すべきであり情報公開を止めるべきではない。

[zakinco]

『メディア側が「死刑の舞台装置」の巧みさに感動し、また「厳粛にして必要な空間」などと称賛する報道も出てくる可能性がある。』

[infobloga]

千葉法相は「信念を曲げた」のか？http://informatics.cocolog-nifty.com/news/2010/07/post-72fa.html

[dwnrvr]

ううむ。刑場公開は是非を議論するため不可欠な透明性として賛同するが…。それが「公開死刑」へとエスカレートし、国民が娯楽的に死刑を消費するというディストピアの可能性か…… この国だと十分あり得る絵だな。

[icchan0000]

死刑への加担を意識外へおいやってきた社会から、意識的・積極的に死刑加担を認める社会へとの懸念。僕は刑場公開は隠蔽されてきた権力装置の可視化という評価だが、このネガティブな指摘にも考えさせられる。保留。