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『癒しとしての笑い――ピーター・バーガーのユーモア論――』ピーター・L・バーガー(森下伸也訳)(新曜社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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→紀伊國屋書店で購入 「病いを滑稽に語ること」 著者であるピーター・バーガーは、1929年生まれの非常に... →紀伊國屋書店で購入 「病いを滑稽に語ること」 著者であるピーター・バーガーは、1929年生まれの非常に著名な社会学者です。『日常生活の構成』や『聖なる天蓋』(ともに新曜社)に代表される、個人の意味世界と社会の構造、近代、宗教といった大きなテーマを扱う著書が多数あります。そんな老大家の邦訳書として久しぶりに紹介されたのは、意外にも「滑稽(コミック、“comic”)」を扱うものでした。 ここでいう「滑稽」とは、うれしかったりくすぐったりするのとも異なる、「何かが可笑しい」という表現ないし知覚を指します。十分にユーモア感覚(滑稽を滑稽と受け取れる能力)をもった聞き手(あるいは読み手)に恵まれれば、笑いによって滑稽は達成されることになります。 滑稽が持つ認識上の貢献とは何なのか。この本を通じてのバーガーの答えをまとめると、私たちが疑いを抱かない現実に対して、それ以外のやり方では閉じ込められたまま
2008/09/11 リンク