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「幻のCD」を探しにブックオフに通い詰めていた頃のこと
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「幻のCD」を探しにブックオフに通い詰めていた頃のこと
フリーランスのライター/エッセイスト。1992年生まれ、東京在住。インターネットで文章を書くこと、読... フリーランスのライター/エッセイスト。1992年生まれ、東京在住。インターネットで文章を書くこと、読書、香水などが好き。ノスタルジーを感じさせる優しく丁寧な文章で、多くの読者を魅了する。Webメディア『DRESS』『大手小町』などでエッセイを連載中。 「よし」と父が不意に言うと緊張した。昼過ぎからつけっぱなしになっているテレビのワイドショーが終わり、『刑事コロンボ』あたりの再放送も漫然と見終わり、なんにもすることがなくなった日曜日の夕方。 多趣味な母と祖母は、休日を裁縫やら料理やら絵のレッスンやらに活き活きと充てていたけれど、これといった趣味がランニングしかない父はそういうわけにもいかず、いつも半笑いで午後の時間を過ごしていた。 暇でしかたない父の視線はぼんやりとリビングの宙を漂い、やがて諦めたように私のほうを向く。「よし」に続く言葉はたいてい、「ちょっと走ってくるか」か「ブックオフ行くか