アマミノクロウサギの死骸、伊仙町で初確認 徳之島南部に生息拡大か：朝日新聞デジタル

徳之島（鹿児島県）南部の伊仙町で、国の特別天然記念物のアマミノクロウサギの死骸が初めて見つかった。環境省によると、これまで死骸が確認された場所としては最南部になる。「生息数の増加に伴い、生息域が広がっているとみられる」という。 同省徳之島管理官事務所によると、1月17日、巡回中の同省職員が伊仙町の八重竿集落で1匹の死骸を見つけた。発見時には体毛や皮膚などの一部しかなく、食べられたような跡があった。死因は不明だが、ノネコに襲われた可能性があるという。 アマミノクロウサギは奄美大島（同県）と徳之島に生息。徳之島では北部から中南部にある徳之島町と天城町が主な生息域とされる。生息数は2003年度の推定で89～1054（中央値290）匹だったが、21年度は1525～4735（同2824）匹と大幅に増えている。天敵のノネコの捕獲が進んだことなどが要因とみられる。 伊仙町ではこれまで死骸の確認はなかった