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山芋 若布 大葉の三杯酢 第一話 - 美味しいしあわせ
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山芋 若布 大葉の三杯酢 第一話 - 美味しいしあわせ
春の雨はどこか頼りなく優しい 大阪に単身赴任となり初めて迎えた春浅い雨降りの夜 ふらりいつもと違う... 春の雨はどこか頼りなく優しい 大阪に単身赴任となり初めて迎えた春浅い雨降りの夜 ふらりいつもと違う通りで小料理屋を見つけた 湿った夜に独り寝の住処に帰るのもつまらなく小料理屋の引き戸を開けると湯気立つ厨房のあるカウンターの向こうから品の良い女将が一人切り盛りしてるよう 「いらっしゃいまし」 と初めての客と思える私にはにかんだような柔らかい笑顔を向けた 「一人なんだけど」 と言うとどうぞこちらへと奥にある小上がりの座敷ではなくカウンターの真ん中の席へ案内された 私の他に客はなく蒸し器のシュウという音が小さくして出汁のいい香りが漂っている 言われるままカウンターの席に座り程よく温かなおしぼりを受け取ると 「もうすぐ団体のお客様がお見えになるんですがこの雨降りで少し遅れていらっしゃるようで どうぞごゆっくりなさって下さいましね」 客は私一人だけかと心細かったがそのうち賑やかになるのだろう それま