国連中心主義という見果てぬ夢 : 池田信夫 blog

2015年07月20日19:21 カテゴリ本 国連中心主義という見果てぬ夢 国会もようやく決着がついたが、こういう不毛な議論が繰り返されるのは無駄なので、やはり憲法は改正したほうがいいと思う。憲法学者の多数も認めているように、自衛隊は明らかに憲法違反なのだから、少なくとも憲法第9条は改正するしかない。こういう問題は、憲法が制定された直後から政府でも論じられていた。前文の日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。という部分は国際機関を想定しており、第9条で軍備を放棄したのも将来は国連軍による平和維持を想定していたからだ。本書によれば当時の外務省でも国連中心主義が有力で、丸山眞男もブロック別の軍事同盟では第2次大戦と同じことになるので、国連による集団安全保障が必