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すなのうつわ - 掌編集(lady_joker) - カクヨム
家にある荷物を整理している最中、俺はその器を見つけた。 ――この器に砂をこぼすとね、すっごい綺麗な音... 家にある荷物を整理している最中、俺はその器を見つけた。 ――この器に砂をこぼすとね、すっごい綺麗な音がするんだよ。 ミサキはそう言っていた。 透明な器の底に、わずかに砂が残っていた。確か、公園の砂場から取ってきたやつだ。 俺は砂をすくいあげ、器にゆっくりとこぼした。砂が器を細かく叩き、甲高くて澄んだ音が部屋に撒き散らされる。透明な水面に陽光があたり、光が乱反射しているような、器の音。どこでこんなものを探してきたのかは分からないが、ミサキはこの音を聴くのが好きだった。 俺は器を新聞紙でくるみ、段ボール箱に押し込んだ。箱は合計で、ふたつ。ものを持たない人だった。それがミサキの遺品のすべてだった。 海街に向かい、車を走らせる。 ミサキは、海のそばで育った人間だった。若いころから病に犯されていた彼女は、サーフィンやウェイクボードといったマリンスポーツに憧れていた。 ――私と君が入れ替われるなら、絶
2020/03/21 リンク