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希土色の刻
ビートたけしという「人物」については以前から“口は悪いが本当はやさしい人” といった調子で多く語られ... ビートたけしという「人物」については以前から“口は悪いが本当はやさしい人” といった調子で多く語られていた。 ただし実際それほど口が悪いかと言えば、そもそも江戸っ子は一様に裏表がなくストレートにモノを言う。つまりそれが普通なのだ。 もとより普段の殿は人見知りで口数は少ない。TV出演時でも一時期ほど世に不満がなくなったのか、地位的満足感を得た故か、無闇に批判的な言動は減っている。 但し、俺のボーヤ時代には遠慮なく「感情まるぶつけ状態」だった。だが“弟子”とは身を師匠に預けているのでそんな状況も当然だと予め納得していたのだった。 ──“ビートたけしの人柄”を皆が語るならそれこそ「受け手」により千差万別だろう。それは軍団内でも──というか俺と他のメンバーは相当違う。 ──さて、三遊亭圓生師匠の著作に『浮世に言い忘れたこと』がある。談志師匠に感化されている俺からすると圓生師匠は真面目かつ厳格すぎて
2014/03/28 リンク