日記10/13(日)｜ギャンブル依存症 犬

義務教育を終えて大学進学を目指す普通の暮らしと比べると、これまで比較的危ない目には遭ってきた方なのだが、特に怖いもの知らずとか、火鉢の栗を取りに行く野心があったわけではない。それは単純に危機察知能力の不足が招いた偶然で、仕方なしと踏み出した足が毎度毎度と致命的な地雷を踏み抜いてしまうだけなのだ。 故に、これまでの経歴が僕の自信や胆力の証左になることはなく、どちらかというと臆病な方で、危険に気づく度に色褪せない絶望感に襲われる。昨日日記を更新しなかったのも肝が冷えるほど恐れていたからだ。 台風 金曜日、嵐の前日もアルバイトに出ていた。その夜はポーカー大会のディーラーという珍妙なバイトをしていたのだが、狭い業界なのでコミュニティも狭く、働く時も友達や顔見知りが多くなる。 明け方、台風の到来を予感する静けさの中、お疲れ会と称した飲み会に参加した。僕はポーカーのお店の店長に奢ってもらった。 数日前