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名も無き場所で - エッセイ『旅の途上の』
旅の途上の何でもない場所は何でもない場所であるがゆえに名も無き場所です。 例えば、切り立った岩肌に... 旅の途上の何でもない場所は何でもない場所であるがゆえに名も無き場所です。 例えば、切り立った岩肌に囲まれた畑で育つ緑色した作物が薄い帯のようなものを織り成していて、そこを通り抜けて川を渡り、急な山の側にしがみつくように敷かれた未舗装の道路を登り始めると、巨大なサボテンが岩の割れ目から突き出て広大な青空を昇るようにしながら来る者たちをどこかに導いている。そんな景色を目の当たりにしたとき、自分が冒険小説の主人公にでもなって心で情景描写しているような錯覚に陥ることがあります。 視覚のみならず五感のすべてを総動員しながら生きた情景を体感しているときに心に刻まれる感動は、必ずしも名の知れた景勝地や観光地だけが有する専売特許ではないことを教えられます。名も無き場所に佇んでいるそういった風景が最も感動的であるのは、おそらくそこに風景が自らを描き続ける様子をうかがえるからでしょう。 名の知れた景勝地や観光