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暮れなずむ? | ことば(放送用語) - 最近気になる放送用語 | NHK放送文化研究所
中継で「こちらはもうすっかり暮れなずんでおります」と言ったら、それは本来の使い方ではない、と上司... 中継で「こちらはもうすっかり暮れなずんでおります」と言ったら、それは本来の使い方ではない、と上司から指摘されました。 「暮れなずむ」というのは、完全に日が暮れそうでなかなか暮れないでいる状態、つまり日が暮れかかってから真っ暗になるまでの時間が長いことを表します。「暮れなずむ」を「(すでに)日が暮れた」という意味で使っているのだとしたら、それは本来の使い方ではありません。 「暮れなずむ」ということばのなりたちについて考えてみましょう。 まず「なずむ」という動詞があります。これは「水・雪・草などに阻まれて、なかなか思うように前に進めないこと」を表す伝統的なことばで、古事記や万葉集にも出てきます。このような意味から広がって、物事がなかなかうまく進まなくなること、また、しようとしていることがうまくいかずに思い悩むこと、なども表すようになりました。 「暮れなずむ」というのは、この「物事がなかなかうま
2024/03/09 リンク