空飛ぶドラゴンの解剖学｜日経サイエンス

空想上の生き物は世界中の神話や伝説に登場する。走るもの，ずるずると滑って進むもの，泳ぐもの，または穴を掘るものとさまざまな姿をしたものがおり，多くは空を飛ぶ。私たち2人は鳥類と翼竜の化石を研究している古生物学者（ハビブ）と，本や映画のクリーチャー・デザインを手掛けるイラストレーター（ウィットラッチ）というコンビで，特に興味を持っているのは，生き物の飛翔を可能にする生体力学と，空飛ぶ幻獣たちを説得力を持って描くことだ。最近このコンビで共同で書いた本「Flying Monsters: Illustrating Flying Vertebrates（空飛ぶ怪物たち：飛翔する脊椎動物を図解する）」（2024年夏にDesign Studio Pressから出版予定）はまさにこのテーマに沿ったものだ。本の中では実在する動物と架空の生き物の両方を取り上げているが，ここではその中から3つの空想上の生き物に

[FeZn]

2021年8月号（買った）