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香川の3技法
香川漆芸は玉楮象谷(たまかじぞうこく)によって確立しました。彫刻刀や剣による彫りの技術と色漆の使... 香川漆芸は玉楮象谷(たまかじぞうこく)によって確立しました。彫刻刀や剣による彫りの技術と色漆の使用が香川漆芸の特徴であり、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)の技法を「香川の3技法」といいます。 蒟醤(きんま) 蒟醤は、中国の「填漆」(漆を充填するという意味)の技法が、中国南方(四川・雲南地方)からタイやミャンマーに伝わり、室町時代末期ごろ、日本に伝来したものです。竹や木、乾漆などで形作った器物の上に漆を塗り重ね、蒟醤剣で文様を彫り込みます。そして、彫り込んだ溝に色漆を埋め、表面を平らに研いで余分な色漆を取り除き、意図した文様を表現する技法です。 語源は、タイ語の「キン・マーク」から来ています。「キン」は噛む、「マーク」は檳榔樹の実という意味です。タイやミャンマーでは、清涼剤として檳榔樹の実と貝灰(貝殻を焼いて粉末にしたもの)を混ぜ、「キンマ」という草の葉に巻いて噛む風習が