「詩のまち前橋」に新観光スポット 「朔太郎の生家」移転復元…あす公開

前橋市が生んだ「日本近代詩の父」、萩原朔太郎（１８８６〜１９４２年）の生家が敷島公園（同市敷島町）から広瀬川河畔緑地（同城東町）に移転復元され、市は８日から無料で一般公開する。「水と緑と詩のまち前橋」の目玉観光スポットが市街地に誕生することに期待が高まる。 朔太郎の生家は市中心部の旧北曲輪（くるわ）町（現千代田町）にあった。昭和４０年代に再開発のため解体し、４９年に生家の土蔵を敷島公園ばら園に移築した。 ５３年に書斎、５４年には離れ座敷も移築し、朔太郎の原稿や当時の様子を知る上で貴重な資料などを展示した「萩原朔太郎記念館」として一般公開していた。ただ、ばら園内という立地のため、十分に活用できないことが課題だった。 市は平成２７年１０月、朔太郎の資料を展示する「前橋文学館」（千代田町）の前を流れる広瀬川対岸近くにある河畔緑地への移転計画を決めた。市有地で、朔太郎の生家に近く、河畔の緑道には朔