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是恒さくら《鮭を纏う》|〇三 水の記憶|現代山形考 藻が湖伝説
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是恒さくら《鮭を纏う》|〇三 水の記憶|現代山形考 藻が湖伝説
毎年秋の決まった日に、「鮭のオオスケ」と呼ばれる大きな鮭が叫び声をあげながら、眷族をひきつれ川を... 毎年秋の決まった日に、「鮭のオオスケ」と呼ばれる大きな鮭が叫び声をあげながら、眷族をひきつれ川を上ってくる。その叫び声を聞いた者は命を落とす。だからこの日より前は漁を行わないーー鮭の王とも、鮭の妖怪ともいわれる鮭のオオスケにまつわる伝承が東北各地にある。鮭のオオスケの禁忌は禁漁期間をもうけることで乱獲を防いだとも考えられる。人の世界と鮭・魚の世界が交わる話は北海道や北米にもあり、海と川と人とを結ぶ物語は環太平洋に広がっているようだ。その昔、遠野が湖水であった頃、鮭の背に乗ってやってきた男が遠野郷に住み着いた最初の人間だったという。 毎年同じ川に戻ってくる鮭は、流域に暮らす人々にとって想像の彼方との間を行き来する存在でもあっただろう。人と自然の約束事のような物語を辿りながら、想像する。 人が、鮭を纏う。そんな着物をつくるなら、どんな意匠だろう。 鮭を纏う、そのとき人は、どんな世界を見るのだろ