最高検に「国際担当」 外国捜査機関と連携強化 - MSN産経ニュース

薬物密輸や海外の金融機関を使ったマネーロンダリング（資金洗浄）など国際的な事件への対応を強化するため、最高検は１日、国際担当の検事３人を新たに配置した。外国の捜査機関と連携を強めて、近年増えている捜査共助の円滑化を目指す。 最高検によると、同日付で公安部の検事１人を国際担当の主任役に、刑事部と総務部の検事各１人を補佐役とした。全国の地検で捜査している国際犯罪の事例を集めて分析し、現場に捜査共助の効果的な進め方を助言する。 また、海外で開かれる会議へ検事を積極的に派遣し、国際捜査の情報収集も進める。今後は東京地検や大阪地検など規模の大きい地検にも国際担当検事を置くことを検討している。 最高検の八木宏幸公安部長は「捜査共助が必要な事件は特捜部や公安部など各部にある。検察内部で捜査手法の共有に努めたい」と話した。