【出生前診断の今】超音波検査（１）「楽しみ」一転「異常の可能性」＋（1/4ページ） - MSN産経ニュース

平成１８年１１月、神奈川県西部に住む橋本恵さん（４５）＝仮名＝は妊娠５カ月を迎えていた。流産を一度経験しているだけに、妊娠の喜びは大きかった。おなかは臨月のような大きさになっていたが、「双子を妊娠しているからだ」と考えていた。無事に出産 ５カ月の妊婦検診。超音波検査のために診察台に横たわったときも何の疑問も持たなかった。 「いつもより長いな」 女性医師の超音波検査は普段なら５分で終わるのに、既に３０分以上。女性医師に呼ばれ、診察室に入ってきた男性医師は超音波検査の画像を見て、「うちでは手に負えない」と漏らした。 何の説明もないまま、診察室に１人残された。５分後に別室に呼ばれ、周産期センターのある都内の病院を紹介された。 そこで診断された病名は「双胎間輸血症候群」。胎児治療が可能だったため、橋本さんは無事に双子の女の子を出産した。「超音波検査で分かった病気の治療ができるなんて思っていなかった