「文化財ドック」助かります 僧侶らの“駆け込み寺”に 京都 - MSN産経ニュース

京都の社寺などが所蔵する美術品や建造物の修復・維持管理について、専門家が応じる相談会「文化財ドック」が２４日、京都市東山区内で開かれた。仏像や絵画、建築物などの傷みに悩む所有者と、京都の伝統技術の業者をマッチングさせる初の試み。 相談に訪れた僧侶らからは「助かった」という声も寄せられ、さながら所有者の“駆け込み寺”の役割を果たした。 文化財の保存活動を進める京都古文化保存協会と、仏具や絵画、建築などの４０業者でつくる文友会の共催。国宝や重要文化財に指定されていない宝物の修復管理は、方法や費用面などで所有者がもてあますケースが多いことから企画した。 この日は、社寺関係者や個人所有者らが、現物や図面、写真などを持参して相談。劣化の進む文化財の修復方法についてアドバイスを受けた。また、京都で相次ぐ仏像盗難を受けて、防犯設備の相談もあった。 江戸時代の琴や刀の修復相談に訪れた金戒光明寺（京都市左京