ポルトガル総選挙、財政危機脱却、野党中道右派が優勢 - MSN産経ニュース

【パリ＝山口昌子】財政危機で欧州連合（ＥＵ）などから金融支援を受けることになったポルトガルで５日、議会（一院制、定数２３０）の選挙が行われた。最新の世論調査では、最大野党で中道右派政党の社会民主党（ＰＳＤ）が、ソクラテス首相率いる中道左派の与党、社会党（ＰＳ）をリードしており、約６年ぶりの政権交代の可能性が強まっている。大勢は同日深夜（日本時間６日午前）にも判明する見通し。 各党とも財政赤字削減への取り組みを掲げているが、小さな政府を主張するＰＳＤが、より徹底した緊縮財政策を提言しているのに対し、ＰＳは現行の社会保障制度を維持したうえでの財政再建を訴えている、 ＰＳＤの得票率は３６・７％、ＰＳは３０・８％と予測されており、コエリョＰＳＤ党首（４６）は選挙戦を終えた３日、「われわれの結果を非常に信用している」と述べ、早くも“勝利宣言”を行った。 ただ、ＰＳＤが勝利した場合も過半数獲得は困難と