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デリダ:歓待について
ジャック・デリダ 『歓待について――パリのゼミナールの記録』 廣瀬浩司訳、産業図書、1999年 『招待』 ... ジャック・デリダ 『歓待について――パリのゼミナールの記録』 廣瀬浩司訳、産業図書、1999年 『招待』 アンヌ・デュフールマンテル 亡霊が生者におのれを思い出させ、忘却されることを認めないように、hostisは歓待に応答する。カントの平和的な理性に、デリダは主体の最初の強迫観念を対立させる。他者性は、主体が安らかに閉じていくのを妨げるからだ。 (p. 4) 彼はハンナ・アーレントを引用する。「ナチズムがあったにもかかわらず、なぜあなたはドイツ語に忠実でありつづけるのですか」というジャーナリストに答えて、アーレントは次のように言うのだ。「どうしようもないではないですか、いずれにせよ、狂ったのはドイツ語ではないのですからね!」さらに彼女は付け加える。「なにものも母語の代わりをすることはできません。」[「何が残ったか? 母語が残った」矢野久美子訳『思想』一九九五年第8号、一五二-175頁]。
2013/08/08 リンク