asahi.com（朝日新聞社）：意思書面なし３４例目、家族承諾で脳死臓器提供へ - サイエンス

日本臓器移植ネットワーク（移植ネット）は２０日、帝京大学病院（東京都）に入院中の３０歳代の女性が、改正臓器移植法に基づいて脳死と判定され、臓器提供の手続きに入ったと発表した。２００９年７月の改正法施行後、本人の意思が書面で残されておらず、家族の承諾だけで提供されるのは３４例目。 脳死の人からの臓器提供は１９９７年の臓器移植法施行後１２３例目。 移植ネットによると、１９日に同病院から移植ネットに連絡が入り、家族は同日、脳死判定と臓器摘出の承諾書を移植ネットに出した。同病院で女性の脳死判定が行われ、２０日午前８時１３分に２回目の脳死判定が終わって死亡が確定した。女性はくも膜下出血で治療を受けていた。 家族は心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓（すいぞう）、小腸の提供を承諾した。心臓は国立循環器病研究センターで５０歳代女性に、肺は東北大病院で４０歳代と２０歳代の女性に片方ずつ、肝臓は信州大病院で３０