異常湧水、長期化も 富士宮・淀師地区 | 静岡新聞

台風の発生や雨天が続き、地下水が湧き出る異常湧水問題に直面している富士宮市淀師地区で、長期化の懸念が強まっている。市は水路のしゅんせつなど新たな対策に乗り出しているが、終息の兆しは見られない。 淀師地区では民家の庭先から水があふれ出たり、床下浸水するなどの被害があちこちで発生している。事態の深刻化を受け、市は今月１６日に警戒本部を発足。地区住民に土のうを配布するとともに、地下水の水位を下げるため浄水場にポンプを設置し、日量５千トンをくみ上げて河川に放流している。 さらに、２６、２７日には地区内の養鱒場と河川をつなぐ金ノ宮承水路のしゅんせつ工事を実施した。日量約２０万トンの放流につながると期待され、住民希望者に排水用のポンプを貸し出すことも検討するという。 付近は富士山の豊富な湧き水を利用した養鱒業の盛んな地域で、これまでも秋を中心にたびたび異常湧水が起きている。富士山周辺に降った雨や

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「浄水場にポンプを設置し、日量５千トンをくみ上げて河川に放流」「養鱒業の盛んな地域」「過去の観測記録などから１カ月ぐらい前の気象条件が影響するとみられる」異常湧水、長期化も　富士宮・淀師地区 | 静岡新聞