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路線価でみる街の構造変化と中心市街地のこれから
地域経済 アラカルト 132 路線価でみる街の構造変化と 中心市街地のこれから 株式会社 大和総研 鈴 木 ... 地域経済 アラカルト 132 路線価でみる街の構造変化と 中心市街地のこれから 株式会社 大和総研 鈴 木 文 彦 石巻市の最高路線価地点の変遷 相続税を計算するために道路沿いに付けられた 地価を「路線価」という。毎年1月1日の時点の ものが国税庁から発表される。1992年(平成4年) 以降の路線価は、実勢価格の8割水準を示してい る。ちなみにその前年までは7割だった。 図表1は石巻市における路線価の推移を示した ものである。路線価の制度が始まって以来、最も 高かったのは「石巻市中央二丁目立花呉服店通り」 だった。通称「橋通り」という。1882年(明治15年) 7月、北上川の両岸に架かった内海橋から続く通 りだからである。北上川河岸に発展した旧市街の メインストリートで、1955年(昭和30年)には石巻 ではじめての百貨店 がこの通り沿いに開店した。 1975年(昭和50年)、橋通