河北新報 コルネット 社説 国会改革／古いしきたりを捨て去る時

権威を保持するには、しきたりや習わしが欠かせない。国権の最高機関たる国会ともなれば、いかめしいルールが幅を利かすのもやむを得ないことなのだろう。 だが形式を墨守すれば、いきおい審議は低調となり「出来レース」の様相を呈することになる。これでは、国民の関心と期待に応えられない。 そんな問題意識を共有する与野党の国会議員有志８人が活性化に向けた改革案をまとめた。ポイントは国会を文字通り政策を競い合う場にすること。できることから、速やかに実行に移してほしい。 民主の細野豪志、自民の河野太郎の両前幹事長代理や、みんなの党の水野賢一幹事長代理らが２００７年から協議してきた。自公連立政権下で「ねじれ国会」となって以降、重要法案そっちのけの政争が恒常化していることに危機感を募らせた。 提言の第一は審議の「可視化」だ。国会の夜間開催などのほか、党首討論を国民が見やすいように「午後３時開始」から「８時

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諸外国に比べてきついとされる党議拘束の在り方も検討課題だ。臓器移植や夫婦別姓など議員個人の価値観が問われる法案で解除することを打ち出した。国政の停滞は相当程度、旧態依然たる国会審議の作法に起因している