燃油高騰 物流打撃 復興に深刻ダメージ | 河北新報オンラインニュース

イラクやウクライナの情勢不安による原油高の影響で、５月から７月中旬にかけガソリンをはじめ軽油、重油の価格が上昇した。供給懸念はいったん後退したが、先行きはなお不透明で高止まり状態が続く。東北の物流、製造業や漁業の現場で燃油高騰が経営に重くのしかかっている。 ＜つなぎ留め懸命＞ 「お客さんは価格に敏感。満タンという人はほとんどいない」。東日本大震災の復旧工事の大型車両が行き交う東松島市小野、国道４５号沿いのガソリンスタンド（ＧＳ）で、大内龍亮サブマネージャー（２９）が苦笑する。 「これだけ上がると１０００円、２０００円と刻んで入れるのは仕方ない。サービスで選んでもらうしかない」と、客のつなぎ留めに懸命だ。 レギュラーガソリンの小売価格は、消費税や石油石炭税が増税となった４月に５円程度上がると、その後も原油高の影響などで上昇。東北の平均価格（８月４日現在）は１リットル１６８円５０銭で、１

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ダンプから軽油を抜き取られる被害も増えた。石井良一社長（３６）は「想像以上に厳しい。これで復興が進むのか」と嘆く。/全てのダンプ等の燃料タンクは錠付きに交換した。そのせいかタイヤが切られる。