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中世の被差別民1
中世の被差別民と人権授業素材 近年,中世の被差別民の研究は大きく進展した。それに合わせて教育現場で... 中世の被差別民と人権授業素材 近年,中世の被差別民の研究は大きく進展した。それに合わせて教育現場でも新しい観点からの授業も模索され,いくつかの実践集も出版されてきているが,研究成果が十分に反映・紹介されているわけではない。また,ネット上でもそれに関係するホームページは殆ど見当たらない。そこで,何回かに分けて人権授業で生かせそうな素材を提供していきたい。 (1)今回は一休さんからです 一休さんといえば,とんち話しやマンガでしょう。ですから,「一休さんと差別と何の関係があるの?」という受け取られ方が一般的です。でも実態はもう少し厳しいものでした。 以下の例はいずれも,一休が兄弟子養叟を被差別民になぞらえて,批判したものです。 一休宗純 後小松天皇の子。純粋で潔癖で,虚飾と偽善を嫌いとおし,かわって天衣無縫と反骨で終始し,きわめて人間的で,「貴賤貧富や職業身分に差別なき四民平等の禅を説