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記者の目:ボランティア介護、学生の必須科目に=早瀬圭一 - 毎日jp(毎日新聞)
母を車に乗せて新青梅街道の哲学堂(東京都中野区)あたりまで来ると、桜が咲き競っていて、花吹雪の最... 母を車に乗せて新青梅街道の哲学堂(東京都中野区)あたりまで来ると、桜が咲き競っていて、花吹雪の最中だった。小さな公園の前で車を止め、母を降ろした。親子で花見をするのは何年ぶりだろう。なごんだ母の表情を見ているうちに80年の母の人生と、私の40年の人生が一つに重なって感無量だった--。母を老人ホームに入所させる日の光景である。もう30年も前のことだ。 当時オープンしたばかりの中野友愛ホームは、何もかも新しく、寮母も職員も、みんなが80のベッドを回り、入所者に話しかけ、助言して、彼らの生活の場にしようとしていた。老人ホームは、ぜひに、とおすすめするところではないが、世間で思われているようなところではない。そう思った。 私は、母を老人ホームに託した体験をまとめ、この「記者の目」に書いた(79年2月22日)。「老人ホームじゃなぜ悪い」。当時としては、随分過激なタイトルだったが、私への賛否両論は30
2008/12/19 リンク