プロセスのリエンジニアリングなき電子政府構想は税金の無駄遣い: 実践ビジネス発想法

各種の申請手続きを役所に出向くことなく、インターネット経由で実現するのが電子政府計画です。個人的には、確定申告をネットで行う以外には、特に利便性を感じる場面はありません。国民全体でも電子政府の利用率は１％未満といった、その低い普及ぶりが明らかになりました。 情報源は、『電子政府、利用進まず――ネット通じた行政手続き、８割が「１％未満」』（2005年11月8日 日本経済新聞 朝刊 1面）です。 政府は2001年度に電子政府の実現に着手。現在ネットで申請できる手続きは約1万3千種類ある。このうち書類申請などの利用が年間10万件超となる主要手続きとして内閣官房のＩＴ担当室が利用件数などを調べているのは166ある。 ＩＴ担当室によると04四年度にネット利用がゼロだった手続きは166の約4割の60。利用率1％未満は134で8割を超す。残る2割の手続きの利用率も低い。ネット申請が全体の半分超という手続