半導体産業新聞2008年10月1日

マイコンビジネス、08年は5％台成長に 製品価格の下落が重石 マイクロチップが国内市場本格開拓 マイコン（MCU）市場が堅調に拡大している。2007年は、前期比8％増の159億米ドル（出所：アイサプライ）と平均成長率を大幅に上回る勢いがあった。08年は5％台の緩やかな成長に落ち着くとしている。サブプライムローンの問題に端を発した米国消費の低迷により、エレクトロニクス機器の販売にも陰りがでてきているほか、大票田の自動車向けなどにおいて数は出るものの、コストプレッシャーが厳しくなる趨勢にある。これが、マイコンの金額ベースによる伸び悩みの一面を表している。 全半導体市場のうち5〜6％のシェアを持つマイコンマーケット。ルネサス テクノロジやNECエレクトロニクスなど日本勢が比較的強いとされている分野だが、相対的にルネサスやフリースケールの二強がシェアを落とす構造になっており、代わってNEC