銀行122行の天下り役員実態調査 | 帝国データバンク[TDB]

官民一体となった不良債権処理、資産圧縮など銀行のリストラが進むなかで、銀行の従業員数とともに役員数も年々減少している。しかし、旧・大蔵省や日本銀行、他の公的機関からの「天下り役員」は、依然として重要ポストに就いている実態が見受けられる。 帝国データバンクは、役員数および銀行への「天下り役員」について実態調査を行った。調査対象は122行（大手行、地銀63行、第２地銀48行）で、 2002年度と2003年度の全役員のなかから「旧・大蔵省」、「日本銀行」出身者などいわゆる「天下り役員」を抽出し、集計・分析した。 天下り役員調査は今回10回目。 ◇天下り役員のうち代表権をもつのは約4割に達する 調査結果によると、122行の全役員は1657人で前年比22人の減少（1.3％減）となった。このうち、「旧・大蔵省」「日本銀行」「他の公的機関」からの天下り役員は110人で、前年と同じになった。 この