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アンパンマン作者・やなせたかしさん 「善・悪」共存の世界表現 - ヨミウリ・ジュニア・プレス
◆人を助けるには自分も傷つく バイキンは全部やっつけない 「正義のヒーロー」といえば、ふつう超人的... ◆人を助けるには自分も傷つく バイキンは全部やっつけない 「正義のヒーロー」といえば、ふつう超人的なパワーや武器を使って縦横無尽(じゅうおうむじん)に悪をこらしめる、かっこいいスーパースターを思い描くでしょう。でも、まんが家やなせたかしさん(85)の描くヒーロー「アンパンマン」は、あんぱんでできた顔を食べさせる、ちょっとユーモラスなキャラクターで、30年愛されてきました。悪者のバイキンマンをこらしめても徹底的に滅ぼしたりはしません。それはなぜなのか。やなせさんに、その意図を聞いてみました。 ――なぜ「あんぱん」をヒーローに選んだのですか。 まず正義を行うのに一番大切なのは、悪人をやっつけるだけじゃなく、ひもじい人、飢えた人を助けること。アンパンマンは自分の顔であるあんぱんをおなかの空いた人に分け与えて助けます。そこには、正義を行い、人を助けるには自分が傷つくことを覚悟しなければならな
2010/03/03 リンク