検視官、死者の尊厳守る「極限下の儀式」 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

東日本巨大地震から２週間を迎えた２５日。遺体を一刻も早く遺族の元へと願い検視作業に従事した警察官に被災地での活動を聞いた。 廃校の体育館は、ほこりで床が白くなっていた。地震翌日の１２日、伊藤卓哉統括検視官ら県警広域緊急援助隊刑事部隊の９人は、宮城県角田市の旧角田女子高校で、検視を行うための前線を構えた。 これから運ばれてくる遺体を迎え入れるため、床を掃き清め、校舎の机をかき集め、急ごしらえの検視台を作った。準備が整い、静かに待っていると、最初の遺体が運ばれてきた。 キャスターのついた演台をストレッチャー代わりに使い、１２歳前後とみられる女の子が乗っていた。顔や衣服に泥がついていたが、外傷はほとんどなかった。津波にのまれて死亡したとみられるが、表情は穏やかだった。 顔の泥をぬぐってあげたいが、水がなかった。仕方なく学校のプールの水で顔の泥を落とし、最後だけは、奇麗なタオルでぬぐう。遺体の尊厳

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”東日本巨大地震から２週間を迎えた２５日。遺体を一刻も早く遺族の元へと願い検視作業に従事した警察官に被災地での活動を聞いた。”

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厳しい現場