被災地で心のケア、２５０人常駐派遣へ…厚労省 : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）

東日本大震災の被災地で、心の不調を抱え込む被災者が増えるのを防ぐため、厚生労働省は精神保健福祉士や臨床心理士らの専門家を拠点に常駐させ、仮設住宅などに出向いてケアする対策に乗り出す。 今年度内に全国から約２５０人を集めて岩手、宮城、福島の３県に派遣する方針。３県に派遣された専門家の活動人数はピーク時の１割程度に減っており、同省は長期的ケアへの対応が必要と判断した。 岩手県大槌町の仮設住宅で独り暮らしの女性（８２）は震災で、小学校時代の同級生や近所の知り合いら５０人以上を失った。避難所では周囲との会話で気も紛れたが、仮設住宅に移った７月下旬以降、亡くなった人たちを思い出すと、涙が出て寝付けないこともあるという。「避難所では保健師さんたちが声をかけてくれたけれど、今は……」と表情を曇らせる。 厚生労働省が震災後、被災地に派遣した専門家による「心のケアチーム」は、応急救助を目的とした災害救助法に