自閉症スペクトラム障害 脳画像で早期発見 福井大・金沢大などチーム : 地域 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

対人関係などに困難を抱える、発達障害の一種「自閉症スペクトラム障害（ＡＳＤ◎）」を画像で判別できるようになってきた。従来の診断方法だけでは見落としたり、誤診を招いたりしたが、画像診断装置の進歩で、障害の傾向を数値で表せるようになった。ＡＳＤは、幼児期にコミュニケーションの訓練を始めれば、ある程度は社会性が向上するとされており、画像装置での早期発見が期待される。 （村上和史） ◇診断の壁 福井大や金沢大などのチームが研究を進めている。 チームを率いる福井大の小坂浩隆・特命准教授によると、従来のＡＳＤ診断は、問診や行動観察を重ねて確定させる。ただ、患者の個性と区別できる客観的な指標がないため、長期間見過ごされたり、うつ病などと誤診されたりするケースが後を絶たなかったという。 客観的な診断指標が求められる中、２０００年頃から、脳血流が増えた部分を赤色で示す機能的磁気共鳴画像（ｆＭＲＩ）などを使

[hirsato]

ASDでは内側前頭前野が赤くなった面積の割合は平均30%と関連が薄かったのに対し、非ASDでは、2倍以上の67%だった。内側前頭前野で血流が見られた際、後部帯状回が赤くなるという逆のパターンでも同様の結果が出たという

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2014年9月「打開したのは、０７年頃の技術革新」「ｆＭＲＩで微弱な血流の変化も分かるように」「「後部帯状回」という脳後方の部位と、相手の言葉や表情を理解する「内側前頭前野」という脳前方の部位が…」