2013年04月26日19:20 カテゴリ経済 黒田総裁の「大本営発表」 きょう発表された日銀の「経済・物価情勢の展望」によると、次の表のように(消費税率の影響を除く)物価上昇率は2014年度(2015年3月まで)には1.4%、2015年度には1.9%になる見通しだという。これは審議委員の推定の「中央値」ということになっているが、次の図に示されるここ数年のトレンドから飛び離れた値である。どういう理由でこのような大きな変化が起こるのかは何も説明されていないが、1月までゼロからマイナスの見通しを出していた審議委員が(一部が交替したとはいえ)いきなり2%のインフレ目標に近い値を推計することは考えられない。 常識的には、総裁の望む結論に合わせて、無理やり「推計」したということだろう。2年後に1.4%というのは「1~3%」というインフレ目標の誤差の幅にかろうじて入る数値で、事務方が苦労して「調整」し
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