伝説的な漫画「11月のギムナジウム」 僕が漫画家としてデビューしたのは、13歳のときです。「番長くんはごきげんななめ」という作品が『別冊マーガレット』に掲載され、少女漫画家としてのキャリアをスタートさせたのですが、それまでの僕はそれほど熱心な少女漫画の愛読者ではありませんでした。そこで「この先、少女漫画家を続けるのなら、やはり『名作』と言われる漫画を読まなければ」と考えて手にしたのが、萩尾先生の初期作品だったのです。 その第一印象は「やっぱり、すごい」としか言いようがありませんが、このあとさらに萩尾先生の「伝説的な漫画」と出会いました。それが名作『トーマの心臓』の原型となった作品、「11月のギムナジウム」という短編漫画です。 「11月のギムナジウム」は、エーリクとトーマという双子の兄弟をめぐる物語で、『別冊少女コミック』1971年11月号に掲載されました。ちなみに「ギムナジウム」とは、エリ
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