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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (27)

  • 「若い頃の自分に教えたいこと」を集めた名言集『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』

    40~60代のおっさん達に、「もし若い頃の自分にアドバイスができるなら、何を伝える?」と聞きまくって集めた名言集。 聞いた場所も、東京なら赤羽・上野、大阪なら新世界、名古屋なら栄の飲み屋街に限定してる。出てきた答えは、下品で下世話で下半身ネタだらけだけれど、心底その通り!と言いたくなる名言ばかり。 誰も教えてくれなかったけれど、長いこと生きてきて、ようやく身に沁みて分かった、何気ない一言が集められている。職場呑みの宴席とか、独りで入った飲み屋のカウンターで、こっそり教わる人生の教訓だ。 わかる人には痛いほどわかるやつで、分からない人は、きっと、幸せな人生だと言えるだろう。 人は、傷ついた分だけ、性格が悪くなる ラブソングとかで、「傷ついた分だけ、人は優しくなれる」というフレーズがある。手垢にまみれまくっているが、これはウソ。 あんなの心地いいだけで、タワゴトです。真実は真逆で、傷ついた分だ

    「若い頃の自分に教えたいこと」を集めた名言集『他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え』
    esbee
    esbee 2024/01/14
    『人生の最後の楽しみは美食だから歯だけは大事にしろ』なるほど
  • 死ぬまでに読みたかったベイトソンが「いま」読める幸せ『精神の生態学へ』

    面会にやってきた母親を、息子はハグしようとする。母親は身をすくませるため、息子はハグを諦めて、少し離れる。すると母親は悲しげに言う「もうお母さんのことを愛してくれなくなったの?」 母親が帰った後、息子は暴れ出したので、保護室へ収容される。 グレゴリー・ベイトソンは、統合失調症の息子ではなく、母親の言動に注目する。息子のことを愛していると言う一方で、息子からの愛情を身振りで拒絶する。さらに、息子からの愛が無いとして非難する。 息子は混乱するだろう。ハグしようとする愛情表現を拒絶するばかりでなく、そもそもハグそのものが「無かったこと」として扱われる。にも関わらず、息子のことを愛していると述べる……そんな母親に近づけばよいのか、離れればよいのか、分からなくなる。 矛盾するメッセージに挟まれる ベイトソンは、この状況をダブルバインドと名づける。会話による言葉のメッセージと、身振りやしぐさ、声の調子

    死ぬまでに読みたかったベイトソンが「いま」読める幸せ『精神の生態学へ』
    esbee
    esbee 2023/11/27
    これは買わねば
  • 未来を既読にする一冊『SF超入門』

    治療法がない疫病の感染者に、人は、どれだけ残酷になれるか。脅威を恐怖として煽るマスコミのせいで、防疫と差別を取り違える輩が登場し、およそ人とは思えないような残酷なことを平気で実行する。 「健康」が義務化され、不健康であることが罪となる社会では、自分の体を自分で自由にすることすらできない。健康が強制される管理社会において、最終的に支配する対象は「心」になる。 現代日の話ではなく、サイエンス・フィクションの話をしている。 物語であるにも関わらず、恐ろしいほど「いま」「ここ」を示している。コロナ差別や、背番号で健康管理をする時代のずっと前に、作品は世に問われ、エンタメの形で消費されてきた。 だから、物語が現実の形で登場するとき、「ああ、これは読んだことがある」と気づくことができる。目の前で進行する出来事に対し、「これは履修済み」として受け止めた上で、その物語を比較対象にしながら、是非を検討でき

    未来を既読にする一冊『SF超入門』
    esbee
    esbee 2023/03/04
    いま読んでるが、SFのみならずノンフィクションにも知悉している冬木さんの強みが活かされた素晴らしい本だと思う。
  • セックスロボットは「悪」なのか: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    白いシャツと眼鏡だけの、女性の人形がある。 肌の質感は生きている人そのもので、温かい。シャツを脱がすと、透き通るような白い肌(色は選べる)と、豊満な胸があらわれる(大きさは選べる)。 瞳を見つめると、視線を合わせてくる(オプション)。話しかけると反応し、見事なクイーンズ・イングリッシュで返事をする(オプション)。20種類の基人格を元に、利用者との会話を記憶し、学習して応答するAIが組み込まれている(オプション)。 ボディに埋め込まれたセンサーにより、自身の体勢や利用者との位置関係、動きを把握する。把握した内容により、体温を上げたり、適切なタイミングで声を上げることができる。重要なパーツはボディから取り外し可能で、水洗いができる。 ロボット工学と人工知能を集大成した特注品で、5万ドル(650万円)になる。 セックスロボットと人造肉 『セックスロボットと人造肉』の著者ジェニー・クリーマンは、

    セックスロボットは「悪」なのか: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
    esbee
    esbee 2023/01/21
    持てる(モテる)者の傲慢さすごいな……『セックスが蔑ろにされ、人間感情を深めることができなくなる。その結果、人間の女性とのパートナーシップが損なわれ、女性蔑視や暴力へつながる―――そういう問題意識だ』
  • この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる

    「いつか読もう」はいつまでも読まない。 「あとで読む」は後で読まない。 積読をこじらせ、「積読も読書のうち」と開き直るのも虚しい。人生は有限であり、が読める時間は、残りの人生よりもっと少ない。「いつか」「そのうち」と言ってるうちに人生が暮れる。 だから「いま」読む。 10分でいい、1ページだっていい。できないなら、「そういう出会いだった」というだけだ。「いま」読まないなら、「いつか」「そのうち」もない。 に限らず情報が多すぎるとか、まとまった時間が取れないとか、疲れて集中できないとごまかすのは止めろ。新刊を「新しい」というだけの理由で読むな。積読は悪ではないが、自分への嘘であることを自覚せよ。「いま」読むためにどうしたらいいか考えろ。「」にこだわらず読まずに済む方法(レジュメ、論文、Audible)を探せ。難解&長大なら分割してルーティン化しろ。こちとら遊びで読書してるんだから、仕事

    この本がスゴい!2022: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる
    esbee
    esbee 2022/12/01
    世界史・日本史を子どもと学び直すことになると思うと、今からワクワクする
  • この本がスゴい!2021

    「後で読む」は、あとで読まない。 「後で読む」は、あとで読まない。 「試験が終わったら」「今度の連休に」「年末年始は」と言い訳して、結局読まなかった。「定年になったら読書三昧」も嘘になるだろう。そもそも、コロナ禍で増えた一人の時間、読書に充てたか?(反語) だから「いま」読む。 たとえ一頁でも一行でも、目の前の一冊に向き合う。いま元気でも、一週間後には、読めなくなるかもしれないから。 今年は、死を意識した一年でもあった。「やりたいこと」を先延ばしにしてるうちに、感染して望みが断たれる可能性が爆上がりした。 時の経つのは早い。人生が長いほど、一年は短くなる。体感時間は加速する一方、人生の可処分時間は、短くなる。 だから「いま」読む。 積読を自嘲したりマウント取るのもヤメだ。いま読まない理由を並べ立てて開き直る不毛も捨てよう。そして、ずっと取っておいた、とっておきのを、いま読む。 そんなつも

    この本がスゴい!2021
    esbee
    esbee 2021/12/01
    無限の積ん読が出来るお金と収納と寿命がほしい(積ん読するけどね)
  • 『世界システム論講義』はスゴ本

    「なぜ世界がこうなっているのか?」への、説得力ある議論が展開される。薄いのに濃いスゴ。 世界史やっててゾクゾクするのは、うすうす感じていたアイディアが、明確な議論として成立しており、さらにそこから歴史を再物語る観点を引き出したとき。「こんなことを考えるの私ぐらいだろう」と思って黙ってた仮説が、実は支配的な歴史観をひっくり返す鍵であることを知った瞬間、知的興奮はMAXになる。 たとえば、「先進国(developed)」と「途上国(developing)」という語に、ずっと違和感があった。「後進国」は差別的だからやめましょうという圧力よりも、この用語そのものが孕む欺瞞を感じていた。 なぜなら、この語の背景として、近代化・工業化が進むというプロセスがあるから。なんなら、進化のメタファーを使ってもいい。産業構造が一次から高次に転換するとか、封建社会から資主義社会に"進化"するといった欧米の経済

    『世界システム論講義』はスゴ本
    esbee
    esbee 2016/02/10
    世界システム的な見方をすれば、グローバル化における富の流出を防ぐための現代版鎖国が、ナショナリズムの高揚という風潮として現れてるのかなー、ということを考えたりしてるので読んでみたい。
  • この本がスゴい!2011

    今年もお世話になりました、すべて「あなた」のおかげ。 このブログのタイトルは、「わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる」。そして、このブログの目的は、「あなた」を探すこと。ともすると似たばかり淫するわたしに、「それがスゴいならコレは?」とオススメしたり、twitterやfacebookやtumblrで呟いたり、「これを読まずして語るな!」と叩いたり―――そんな「あなた」を探すのが、このブログの究極の目的だ。 昨年までの探索結果は、以下の通り。 このがスゴい!2010 このがスゴい!2009 このがスゴい!2008 このがスゴい!2007 このがスゴい!2006 このがスゴい!2005 このがスゴい!2004 昨年から始めたオフ会で、たくさんの気づきとオススメと出会いを、「あなた」からもらっている。目の前でチカラ強くプッシュしてもらったり、物語談義を丁々と続けたり

    この本がスゴい!2011
    esbee
    esbee 2011/12/01
    今回は何冊読めるかな
  • 子どものために、できること「40歳の教科書」

    親業の確認のつもりで読む、だいたい合ってた。 親を見て子は育つ。だから、子の努力を望むなら、まず親が努力する。「幸せ」とは何か伝えたかったら、親がイライラするのをやめる。「英語」はツールにすぎないが、「お金」の教育は重要。学校は人間関係を学ぶところだから、失敗の練習場と思え。社会に出ると、失敗は有償だぜ。 受験マンガ「ドラゴン桜」をにした「16歳の教科書」、その番外編が「40歳の教科書」になる。以下の4テーマに対し、強いメッセージ性をもつ人からのインタビュー集といったところか。一問一答に「まとめ」ると、こんなん。 英語早期教育 「もっと早く英語の勉強をしておくんだった…」 「小学校から英語なんて、破滅するぞ!」 中高一貫校 「早いうちにいい学校に入れば、あなたがラクできるのよ 「その受験で幸せになるのは、子どもじゃなくてあんただろ!」 お金仕事お金の話をするのは恥ずかしい」 「お金

    子どものために、できること「40歳の教科書」
    esbee
    esbee 2011/11/27
    「「夫が一生健康」&「夫の会社が一 生安泰」&「夫が一生自分だけを愛してくれる」&「夫のことを一生愛することができる」極めて限られた 条件下で、ようやく成立する職業が、専業主婦」
  • ハタチのわたしに読ませたい「うらおもて人生録」

    憎悪と劣等感のカタマリだった、昔のわたしに読ませたい。 雀聖・阿佐田哲也が、人生のセオリーを語りかける。裏街道で修羅場をくぐった人だけに、どんな厳しい箴言があるやと恐る恐る読むのだが、あたたかい、やさしいまなざしに満ちている。 たとえば、ばくち打ちを例に挙げて、「勝てばいい、これは下郎の生き方なんだな」と断ずる。自分だって博徒だったのに、と当然のごとくツッコミ入れたくなるのだが、ここは逆に考えてみる。博徒だったからこそ、鉄火場で生きのびたからこそ、そう言い切れるんだ。そして、「勝てばいい」下郎のロジックを推し進めた場合、どんな運命が待っているか、淡々と伝えてくれる。目先の勝ち負けに踊らされる下郎だった、20代の"わたし"に読ませたい。 あるいは、優れた企画なのに通らないといって嘆く友人に、「それは貴方が、ただで説得しようとするからじゃないか」とアドバイスする。この「ただで」が肝心で、企画の

    ハタチのわたしに読ませたい「うらおもて人生録」
    esbee
    esbee 2010/02/17
    心の名著にランクインしてます。若いうちにぜひ読んでほしい。課題図書にでもすればいいのに
  • スゴ本100

    いつのまにか1000エントリ超えてたので、ここらで100に絞ってみる。 このblogで「スゴ」認定されたもの、企画「この○○がスゴい」で挙げられたものを、100にまとめてご紹介。順序適当、偏見なし、ビジネス、サイエンス、エロマンガ。ブンガク、ビジュアル、なんでもアリ、啓蒙、アダルト、劇薬なんでもござれ。「ノンフィクション」、「フィクション」、そして「劇薬系・成人指定」の三立てでご紹介。番号は便宜上つけたものなので、ランキングにあらず。 こんなにスゴいに出合えたのは、すべてあなたのおかげ。いいはたくさんあるのだが、全部読んでるヒマもないし、探している時間も足りない。だからわたしは、スゴいを読んでいる「あなた」を探す。あるいはこのblogにやってきた「あなた」の言を待つ。そうしたツッコミやアドバイスをいただき、とても感謝しています。 この100リスト全て鉄板モノだが、「それをスゴ

    スゴ本100
    esbee
    esbee 2009/10/05
    読んだことがあるのは一割ぐらい。まだまだ読んでないスゴ本がある、というのは幸福なことよ
  • 分かりやすさという罠「利己的な遺伝子」

    かなり誤解を招きやすい教養書。 わたしの場合、タイトルと評判だけで読んだフリをしてきたが、その理解ですら間違っていることが分かった。ああ恥ずかしい。このエントリでは、わたしがどんな「誤読」をしてきたかを中心に、書を紹介してみよう。 まず、「遺伝子が運命を決定する」という誤解。「利己的な遺伝子」なる遺伝子がいて、わたしの行動をコントロールしていると考えていた。遺伝子は、わたしの表面上の特徴のみならず、わたしが取りうる行動や反応を支配しており、そこから逃れることはできない――などと思っていた。わたしが利己的なのは遺伝子のせいなんだ、というリクツ。 次に、「われわれは遺伝子の乗り物(vehicle)にすぎない」ことから、虚無的な悲観論に染まりきったこと。「ニワトリは、卵がもう一つの卵を作るための手段」なのだから、われわれは生殖さえすればよろしい。極端に言うならば、生殖しないのであれば、その人生

    分かりやすさという罠「利己的な遺伝子」
    esbee
    esbee 2009/07/10
    遺伝子と自己が同じ舟の船頭になっていて、主導権を争ってるみたいな/この理解も単純化だな。ただわかりやすくしないとまず頭に入ってこないしね
  • 「服従の心理」はスゴ本

    他人を服従させるマジックワードは、「責任はとるから」。 この一言で、善良な市民が信じられない残虐なことをする。良心の呵責に耐えきれなくなると、記憶の改変を行う。「自分はまちがってない、あいつが悪いからだ」と平気で人をおとしめる。信じられるか? わたしは信じられなかった … 最初は。 たとえば簡単なバイトを思いうかべて欲しい。心理実験のバイトだ。 実験室に入ると、いかにも研究者然とした人が指示してくる。あなたは先生の役で、一連のテストを行うんだ。で、生徒役の人がまちがえると、罰として、電気ショックをあたえるのがあなたの仕事だ。 そして、何回もまちがえると、そのたびに電撃は強くなってゆき、最後には耐え難いほどの強いショックを与えることになる。生徒は叫び声をあげてやめてくれやめてくれと懇願する。あなたは心配そうに研究者を見やるが、彼は「あなたの仕事を続けてください、責任はわたしが取りますから」と

    「服従の心理」はスゴ本
    esbee
    esbee 2008/12/06
    『他人を服従させるマジックワードは、「責任はとるから」。』『複数の意見を聴いた上で決める。「おおっぴら」にできないのであれば、それはそもそもしちゃいけないことなのだから。』
  • この本がスゴい2008

    今年もよい出会いがあり、それはあなたのおかげ、とても感謝しています。 ここでいう「あなた」とは、親切にもコメント欄よりオススメいただいたアナタだけでなく、某所で罵倒しまくってたキミも含まれる。なぜなら、「○○がスゴいんだってーフフン、じゃぁ△△読んでないだろ」なーんて教えてくれたから。 ありがたいのはまさにソレ、「そんならコレを読め」と言ってくれる方は、○○も△△も読んでる。わたしが知らない△△を、わたしが読んだ○○から教えてくれるのだから、これほど有益なものはない。 わたしが知らないスゴは、きっとあなたが読んでいる所以はここにある。反面、これができずに唯我独尊を貫くと、非常に限定された世界の読書王となる。なまじ蓄積があるだけに、外からのアドバイスが受け入れられず、読書はすべて自意識の確認作業となる。気の毒だけど、よい反面教師だ。この道は、いつかきた道。わたし自身が陥らないよう、用心用心

    この本がスゴい2008
    esbee
    esbee 2008/12/01
    充実した年末年始を過ごせそう。多謝
  • 飲んだら読むな、読むなら飲むな「ウルトラヘヴン」

    読むクスリなんだが、週刊文春の小話集ではない。読むドラッグ、しかも「最上級のペーパー・ドラッグ」だ。 オビにある、謳い文句に偽り無し。酔って読むとダイレクトに作用してくるので、かなり危ない。アルコールは感情や感覚の増幅器にすぎないから、飲みながら読むとバッド・トリップになること請合う。呑んでジェットコースター乗っちゃダメのと同じだし、アルコール入りセックスが深いのと一緒。 近未来――多種多様なドラッグの発明によって、好みの精神世界を体験できるようになったはいいが、違法ドラッグの危険性も桁外れになっている。「人間やめますか」どころじゃない、人間じゃないナニカにまでなろうとするのね。 見所というか酔いどころは、究極のドラッグを求める主人公のトリップシーン。皮膚の表裏の区別がつかなくなり、体そのものが裏返しになる感覚や、メタ現実を時系列に、しかも何層にもわたって知覚するイメージ群がすさまじい。主

    飲んだら読むな、読むなら飲むな「ウルトラヘヴン」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 名著!「日本人の英語」

    東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」で第5位。 特に京大のセンセが、「英語質がわかると言っても過言ではない」とか、「全学共通科目の英語なんぞ 100 年続けても、この1冊には適うまい」といった最大級の賛辞を贈っている。 著者はマーク・ピーターセン。明治大学経済学部の助教授(当時)。新入生の「異様な英語」から、修士や博士論文に出てくる「イライラする文」までを、達意な「日語」で説明してくれる。なぜ「異様」なのか、そしてなぜ「イライラ」するのかを理解するとき、英語の壁を一つ越えるだろう。 そういうわたし自身、単語をつなげたり拾ったりするだけなので、心もとない。次の例文は簡単なくせに面白い「読み」ができる。 a) Last night, I ate chicken in the backyard. b) Last night, I ate a chicken in

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 名著!「日本人の英語」
    esbee
    esbee 2008/09/15
    このへんの皮膚感覚が受験勉強では身につかないんだよな
  • 損得勘定の定石を知る「定量分析実践講座」

    コンサルタントやマネージャにとっては、武器庫になる一冊。 もちろん意思決定を行うにあたり、数字で裏付ける重要性は分かってる。けれども、KKD(勘・経験・度胸)だけで決めてないだろうか。最後に「エイヤっ」と決めるとき、跳躍の幅は狭められないだろうか、着地点の精度を高められないだろうか。 そんな意思決定の確実性を高める「定石」が16、紹介されている。 しかも、16種の武器の使いどころや適用例が「case」→「思考のプロセス」→「解説」と三段階で説明されている。「実践的」と銘打っているのはケーススタディが豊富なためだろう。コンビニの新米経営者を主人公とし、彼が直面するさまざまな問題に対し、定量分析手法を駆使していく。その過程を通じて、読者にも武器が扱えるようになるのを狙いとしている。 たとえば、サンクコスト(sunk cost:埋没費用)。 PMBOKガイドで知っていたが、「死んだ子の年を数えな

    損得勘定の定石を知る「定量分析実践講座」
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 学力低下の本当の原因

    教育の荒廃が叫ばれている。 学校、保護者、子ども自身、そしてそれらを取り巻く環境――官僚、政治家、教育委員会、地域社会が制度疲労に陥っている。教育亡国論が喧しくとも思考停止と非難合戦、手をこまねいているばかり。教育現場は完全に活力を失っており、責任転嫁の応酬に明け暮れている。 ■ 教育改革の担当者は誰か? 象徴的な例を、いくつか挙げよう。ひとつめは、NHK世論調査(※1)だ。「教育改革の担当者は誰か?」という問いかけに対し、こんな結果が得られた。 注目すべきは、教育のまさに現場にいるはずの「教師」と答えたのが、たった8%ということ。あまつさえ、「父母」と答えたのがわずか2%は情けない。いわゆる「お上」任せである。「教育」は政争の具に貶められ、人質化している。そして、いまどきの教師、両親は、当事者意識を完全に欠如しており、犠牲になるのは子どもたちだ。 ■ 4脚のニワトリ、絵の具でできる「き

    わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 学力低下の本当の原因
    esbee
    esbee 2008/04/01
    エイプリルフールどころじゃないよな。笑えねー
  • このミステリーがスゴい!ベスト・オブ・ベスト20

    「このミステリーがすごい!」の集大成を別冊宝島でやってる。 1988-2008年の過去20年でもっとも面白かったベスト・オブ・ベスト。だいたい予想のつく顔ぶれだ。これを見習って、書からマイベストを選んだ。ミステリの定義は長話になるので、書でランキングされているものとする。「なぜコレが入ってないッ!」ツッコミは当然のこと、「それがスゴいならコレを読め」はいつでも募集中ですゾ。はてなユーザーは「極上のミステリを教えてください」から回答していただくとポイントを振舞いますゾ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― ■  国内編ベスト10 と 海外編ベスト10 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 以下のとおり、古いメンツばかりなんだが、どれも鉄板のオモシロさを保証する。そういや、最近ミステリミステリしたやつを読んでいないかも。 ■

    このミステリーがスゴい!ベスト・オブ・ベスト20
  • わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 女陰の呼び方

    語が貧弱だという奴、ちょっと来い。 愛の泉、愛の谷間、赤貝、赤門、あけび、あすこ、あそこ、アタッキングポイント(attacking+point)、アタックポイント(attack+point)、あちょこ、熱い泉、あな、穴倉、あなぼこ、あなぽこ、あなめど、あれ、一切衆生迷惑所、入口、入れ物、岩戸(<天の岩戸)、隠花、陰所、陰部、陰門、ヴァギナ(vagina)、うけ、うす(臼)、うつわ(器)、えら(腮)、オアシス(oasis)、奥、奥所、奥の院、奥の細道、お貝貝、おかいちょ(<お開帳)、おしし(お獅子)、男泣かせの穴、おちゃ、おちゃつぼ、おとしあな、おばけ、おはこ(お箱)、おはま(<はまぐり)、おピンクちゃん、おま、おまえ、おまた、おまん、、おまんこ、おまんたん、おまんち、おまんちょ、おまんの方、おまんまん、思うつぼ、表門、女殺しの急所、女のあれ、女のそれ、女のなに、女の花園、女の部分、女の