ボストンマラソンで起きた爆破事件は、いろいろな意味で考えされられるものだった。 今回の犯人はチェチェン生まれの兄弟で、弟の年齢は19歳。まだ子どもじゃないか。 アメリカで生まれたり、子どもの頃に移民してきて成長し、しかし孤立して、自分のルーツをネットなどで探るうちに、テロ情報サイトに行き着いてしまう「ホーム・グローン・テロリスト」という存在が出てくる事を、アメリカ当局は何年も前から警戒していたらしい。今回の事件は、それが現実の物になったって事なんだろう。 アメリカの報道を見ていると、この事件はあくまでテロリズムで、以前から時々起きている、銃乱射事件や通り魔殺人などとは質的に共通項があるようには認識されていないみたいだ。 アメリカ人にとって、銃の所持は自由と民主主義の根幹に関わることだから、いくら銃の乱射事件が頻発するからといって、市民の武装解除に賛成するアメリカ人はそうそういないこ