●7日は東京・春・音楽祭のワーグナー・シリーズvol.6「ワルキューレ」演奏会形式(東京文化会館)。例年は平日1公演の後に週末1公演だったと思うけど、今年は先に4日に週末公演があった後での平日公演。火曜日の15時開演だがお客さんはよく入っている。4日は満席で評判も上々だった。 ●オケはヤノフスキ指揮N響、コンサートマスターにライナー・キュッヒル。第1幕冒頭からひきしまった強靭なサウンド。外形上の熱いドラマや情感の豊かさを排して、音楽の純度や強度を高めた結果、むしろ雄弁なワーグナーになったというか。ひりひりとした緊迫感に貫かれた筋肉質の「ワルキューレ」。すばらしい。速めのテンポも吉。歌手陣で盛大な喝采を受けたのはフリッカ役のエリーザベト・クールマン。キャサリン・フォスター(ブリュンヒルデ)、エギルス・シリンス(ヴォ―タン)、ワルトラウト・マイヤー(ジークリンデ)、ロバート・ディーン・スミス(
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