Kindle関連の記事を眺めていて、実用書や流行の小説が電子化すれば売れる、という調子のものがわりとあって、そうか? と思う。この話は継続的なテーマとして読んでいくべきだと思ったが、とりあえず自分の問題意識をメモ。 売れ筋の本と電子書籍を結びつけるのは、「iPodを買ったら売れてる曲や好きな曲を入れて聴くだろう」という発想と変わらない。「好きな曲を入れて聴く」のはウォークマンでもできた。 iPodというのはそういうものではない。あるときはクラシック、あるときは電子音楽、あるときはPodcastを、シチュエーションや気分に応じて切り替えて消費するための、ライブラリだ。 ライブラリのヴァラエティが、直接、iPodの価値を決める。であるなら、たとえば、実用書や最近の小説や漫画と同じくらいの比率で古典が読めることが、電子書籍のひとつの価値だろう。 実際に、Kindleの本を、いくつか買って入れてみ