NEDOの産業技術研究助成事業の一環として、電力中央研究所・エネルギー技術研究所の神田英輝主任研究員は、液化ジメチルエーテル(DME)(注1)を用いて、藻類(アオコ)(注2)をから『緑の原油』 (注3)をを常温・高収率で抽出する方法を開発することに成功しました。 この方法は、液化DMEが水にも油にも混ざる性質を利用したもので、アオコから常温で脱水と油分抽出を同時に行えるため、従来の方法に比べて、脱水・乾燥に必要なエネルギーを大幅に低減できるだけでなく、抽出のための有機溶剤が不要となるため、低コストで環境に優しい油分抽出システムを実現できる可能性があります。 この成果は、2010年3月26日~29日に開催される社団法人日本化学会第90春季年会(近畿大学 本部キャンパス)で発表されます。 (注1)液化ジメチルエーテル(DME:化学式CH3OCH3)は、最もシンプルな形のエーテル。他のエーテル類