昆虫の翅にみられる巧妙な折り畳みは,非常にコンパクトでありながら一瞬で収納・展開が可能な究極の展開構造であり,様々な工学応用が期待されています.中でもハサミムシの翅は,展開状態の1/15程度と昆虫の中で最もコンパクトに折り畳み可能であることに加え,広げた状態の 形を維持する特殊なスプリング機構など興味深い機能が多数報告されています. 九州大学大学院芸術工学研究院の斉藤一哉講師は,オックスフォード大学自然史博物館の研究者らとともに,このハサミムシの翅の複雑な折り畳みパターンが極めてシンプルな幾何学的なルールで作図できることを明らかにしました.研究にはマイクロCTによる折り畳み状態の翅の3次元形状解析に加え,日本の伝統文化である折り紙の幾何学が応用されました.本研究成果は令和 2 年7月13日の週に Proceedings of the National Academy of Science
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