英雄なんかどこにもいない 未収録+未公開作品集 作者:チャールズ・ブコウスキー 青土社 Amazon ブコウスキーの「未収録+未公開作品集」を読んだ。読んだといっても、ぜんぶ読んでない。正直に言う。年度末で忙しくて、読書する時間がない。くそったれ。 それでも、おれが元ネタをよく知らない書評的なもの以外はだいたい読んだかもしれない。読んでないかもしれない。読んでないような気がするのでまた手を出すかもしれない。 でも、とりあえず、このご時世に「平和の押し売り」という一編から少し引用しておきたい。 精神にチャンスが与えられることなど決してない。「戦争か平和かどちらを望む?」とありきたりの人間に尋ねたら、そいつはこう答えるだろう。「もちろん平和を望むよ。戦争は愚かで馬鹿げたことだ」 平和を望むとそいつは言うが、平和とはどんなものかがわかっていない。平和など味わったことが一度もないからだ。 彼は戦争