出前授業の様子。茨城県立水戸第一高等学校・附属中学校では、トップレベルの研究者を迎え、最先端の研究情報を講義してもらう「文理・融合講座」を年2回開催している(撮影:伊藤菜々子) 「将来、研究者になりたい人、いますか?」 東京大学医科学研究所(以下、医科研)准教授・伊東潤平さんは、高校1年生と中学3年生の約40人にそう問いかけた。ここは茨城県立水戸第一高等学校・附属中学校(以下、水戸第一)。建築家の妹島和世さんや作家の恩田陸さんなどが輩出した名門校である。高校生の男子生徒1人が手を上げたのを見つけると、伊東さんは少し表情を和らげた。 伊東さんは昨年11月21日、同校に出前授業に来ていた。新型コロナが蔓延するなか、ビッグデータを解析してどの変異株が流行するかを予測した経験を紹介。ウイルスの仕組みを解説しつつ、どのようにデータを分析したかをわかりやすく説明した。 伊東さんがここで授業をするのは理
