オブジェクトにメソッドを定義する 前回の記事では、JavaScriptでオブジェクトを定義する記法を紹介した。オブジェクト指向プログラミングの利点のひとつに、プログラムの再利用性の向上が挙げられるだろう。既にあるオブジェクトをそのまま流用したり、用途に合わせて既存のオブジェクトを拡張・再構成したりすることにより、必要な概念や機能をゼロから実装する時間やリスクを低減することができる。JavaScriptでのオブジェクト指向の利点も、この例に洩れない(オブジェクト指向プログラミングそのものに関する解説は、本稿の主旨では無いので、別途書籍等を参考いただきたい)。 また、JavaScriptには、「プロトタイプオブジェクト」という特徴的な概念が存在する(このため、JavaScriptは「プロトタイプベース言語」と表現されることもある)。プロトタイプオブジェクトにより、JavaやC++のようなプログ