胸元にロシア国旗のワッペンのある兵士=4日、ウクライナ・ザポリージャ原子力発電所付近/Alexander Ermochenko/Reuters ウクライナ・ザポリージャ(CNN) ロシア軍がウクライナ南東部にあるザポリージャ原子力発電所付近の町で砲撃を始めた時、発電所に勤務するエレナさんは脱出するときが来たと決心した。 エレナさんはロシア軍が3月にザポリージャ原発を襲った後、数カ月間同原発で働き続けていた。欧州最大の原発の運転を続けるため、実質的に人質となった数百人の作業員の一人だった。 だが、度重なる爆発と幼い息子の命の危険から、リスクを冒しても脱出することを決めた。 エレナさんはCNNの取材に「恐ろしい」「あそこではすべてが爆発する」と語る。 CNNはエレナさんの身の安全の懸念から、ファーストネームのみを使用する。 ウクライナ側はロシア軍が原発を盾として利用し、深刻な被害や大災害を引き